カウンセリングを学んだ人、行っている人なら、カウンセリングにおいて自己一致していることがいかに大切であるか、身にしみていることでしょう。

カウンセラーが自己一致していればこそ、クライエントとの関係が生まれ育ち、その関係に支えられて、クライエントは自ら問題を解決したり課題を達成したり、成長を遂げていくとともに、カウンセラー自身も人として専門家として成熟していけるものです。

プロ講師養成スクール「講師のためのセミナープレゼンテーション」(2009年3月1日開催)を主催して、参加者にぜひ学んでいただきたいと祈るような気持ちになったのは、講師:伊藤啓子先生の自己一致ぶりでした。

先生のインストラクションに説得力があるのは、自己一致しているからにほかなりません。言っていることとやっていること、考えていることにずれがなく、真実の言葉であるので思いが伝わり、参加者は心と体を動かされてしまいます。

学校の先生、研修講師はもとより上司から親まで、教育や育成に関わる人たちに求められる最大のコンピテンシーは、自己一致といえるかもしれません。いやいや、これをコンピテンシーと呼ぶのは的はずれです。自己一致とは存在そのものにほかなりませんから・・・

しかしながら、私はあえて、自己一致をコンピテンシーと呼びたいのです。なぜならば、自己一致がコンピテンシーであるならば、伊藤先生のような優れた先人をモデリング(真似)して、自己一致というコンピテンシーを習得していけるはずだからです。

伊藤先生のセミナーのクロージングの言葉は、「自分らしく存在する勇気」。自分らしく存在する勇気とともに、自分らしく存在するための意図的訓練を教育者、指導者は続けていきたいものです。

プロ講師養成スクールの次回の公開セミナーは「質問力を強化する! 講師をする人のセミナーコミュニケーション」。担当は、チーム医療代表取締役、NLPトレーナーでもある梅本和比己先生です。

梅本先生も自己一致の達人です。質問力はもとより、自己一致というコンピテンシーについてもモデリングしていただければと願っています。

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2 Responses to “コンピテンシーとしての自己一致”

  1. chivirunn より:

    そのま先生

    先日は素晴らしいセミナーの開講ありがとうございました。
    受講できて本当によかったです。

    キャリアについて学び出してから
    “自己一致”は常にベースのテーマとして持っています。

    “自分らしい”自分とはどんな?
    今、自分は飾っていないか?卑屈になっていないか?
    ちゃんと軸足つけてるか?って。
    本当に難しいテーマです。

    いつか伊藤大先生のように”自己一致”を肌で感じてもらえる人になります。(プチ宣言!)

    “自分らしく存在する勇気”を胸に意図的訓練に励まなきゃ!!

  2. 自己一致について…

     自己一致という考え方や態度は、カウンセラーやコミュニケーションの研修講師にとって欠くことのできないとても重要な条件だと思います。研修講師は、自分がやれていないこ…

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