社長島耕作 1 (1) (モーニングKC)」作者の弘兼憲史さんの講演会に参加しました。(主任・係長時代も描かれていることですが)課長だった島耕作を社長へと育て上げた弘兼さんによれば、スーパーサラリーマンの条件は3つだそうです。

●コメントができる
●段取りが上手い
●物真似が上手い

スーパーサラリーマンの様々なコンピテンシーの中から、この3つを選ばれた弘兼さんはさすがです。多くの人はスーパーサラリーマンの条件といえば、部下を使うのが上手いとか、根回しが上手いとか、折衝交渉が上手いとか、おおむね対人関係の能力の高さをあげるでしょう。

確かに、対人関係力はビジネスパーソンにとって不可欠の能力とはいえ、それは必要条件であり十分条件ではありません。つまり、保有していて当たり前ということ。ないほうが問題で、保有しているからといってスーパーな条件にはなりません。

対人関係力だけで生き抜いている管理職もいないわけではありませんが、プラスアルファのコンピテンシーを備えているからこそ、スーパーと呼ばれるわけです。弘兼さんはプラスアルファから3つをリストアップされているわけですね。

コメント力…スーパーだからこその広い視野、高い視点、深い識見、鋭い洞察力、冴える直観力など。これらの力を用いて、ある事柄を解釈し、咀嚼し、エッセンスをつかんで語れば、それがコメント力として発揮されます。

段取り上手…「段取り八分」という言葉を知っていても、これができないビジネスパーソンは多いものです。一方、スーパーサラリーマンは目先の仕事ばかりに追われることなく、将来のために着々と新しい仕事、難しい仕事、まとまった仕事を仕掛けていきます。切り替えが早いので、プライベートの時間も心から楽しんでいます。

参考:段取り力を高める 産業能率大学通信講座

物真似上手…学ぶは真似ることと言われるとおり、物真似(モデリング)は学習メソッドの原点です。スーパーサラリーマンは物真似上手だから、大方の仕事を上司、先輩などの真似をして覚えてしまいます。一から十まで手取り足取り教わらなくても、自力で効率よく仕事を習得できるのです。

弘兼さんの3つの条件が唯一の正解ではないかもしれませんが、必要条件を超える十分条件のうちで欠かせないものであることは疑う余地がありません。サラリーマンにかぎらずビジネスパーソンは、コメント力、段取り上手、物真似上手の3つを意識しながら、日常を過ごしたいものです。

なお、講演は中部マーケティング協会さん主催「第40回中部マーケティング会議」にて拝聴いたしました。中部財界はもとより一部上場企業のトップを講師に招き、千人を超える来場者を迎える一大イベントです。毎年楽しみにしているものの、仕事の都合で参加できない年も少なくありません。本年は、中部マーケティング協会さんが50周年を迎えられる節目の年でもあり、日ごろからお世話になっている盛田 宏先輩(㈱イズミック代表取締役社長)が実行委員長ということもあり、参加いたしました。40年前に開催された第1回会議では、盛田先輩の父君が実行委員長を務められたそうです。二代にわたる月日を経てきた会議のキャリアにも小さな感慨を覚えた1日でした。

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One Response to “「社長 島耕作」 スーパーサラリーマンの条件 ~広兼憲史氏講演に参加して~”

  1. JR名古屋はキャリアアップしてね…

    愛知で生まれたので、愛知や名古屋には愛着があります。だからこその一言。

    国際都市の名をあげるには、JR名古屋駅新幹線切符売り場に外国語の使える人を配置してくださいね。

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