BCBというコミュニケーションテクニックを学ぶプログラムがあり、8/8(土)に名古屋初の入門セミナーを開催します(詳しくはこちら)。その紹介のため、「ミニ勉強会」を開催しました。BCBは、創始者であるエイブ・ワーグナー先生がTAとNLPをベースにオリジナルなカスタマイズを加えた実践的なコミュニケーションのテクニックを学ぶプログラムです。

よりよい人間関係とコミュニケーションスキル―TA+NLP

imgp3856講師は弊社アソシエイツの梅本和比己さん。苦手意識は捨てられる NLP脳トレーニングの著者として知られるNLPトレーナーであり、交流分析士、BCBファシリテーターです。

次々と事例が提供され、梅本さんは丁寧に話しを聴いた後、BCBのテクニックを活用して当事者自らが解決の糸口をつかむよう関わっていきました。当事者の「もっともな意図」を探して、その意図を尊重しながら対決し、それぞれが自分を抑圧することなく生き、暮らしていけるよう支援する梅本さん。

約100分の勉強会はよい意味での緊張に満ちた、充実した時間になりました。

1992年頃、「TA TODAY―最新・交流分析入門」の著者の一人であるヴァン・ジョインズ先生のワークショップでそのデモンストレーションを見て、セラピーの手法を学ぶにはデモンストレーションがもっとも勉強になると痛感。それ以来、優れたセラピストのデモンストレーションをたくさん見てきましたし、梅本さんのデモを見たこともあります。

今回のデモではメタプログラムについて考え、理解を深める機会になりました。

メタとは、ギリシャ語を語源とする「超…」とか「高次な…」いう意味をもつ接頭語です。そして、NLP(神経言語プログラミング)のメタプログラムという概念は「知覚を規定している、習慣化され意識にのぼらなくなった思考のフレーム(マイケル・ホール)」であり、「その人特有の知覚・認識の仕方(NLP用語辞典)」と説明されます。

ホール博士著書NLPハンドブック―神経言語プログラミングの基本と応用によれば57種類、Figuring Out People: Reading People Using Meta-Programsでは60種類のメタプログラムが確認されているそうです。

NLPハンドブック―神経言語プログラミングの基本と応用

メタプログラムはその人らしい見方、考え方、動き方を自動的に生みだし、その人を動かしたり、動かさなかったりする動機につながりますから、その人の原動力になる一方、問題解決にあたっての妨げにもなります。

ミニ勉強会での事例は多かれ少なかれ、メタプログラムが妨げとなっているケースと見受けられました。メタプログラムの在り様はこれまでの人生において創られたその人ならではのフレームであり、良い悪いはありません。

けれども、ロバート・ディルツ博士のNLPコーチングで知られるロバート・ディルツ博士が「卓越性は多くの選択肢を持つことで引き出され、知恵は多くの視座を持つことで引き出される」と述べているとおり、人はある状況、ある場面において柔軟に対処できればできるほど、より望ましい生き方が実現できます。

私たちは私ならではのメタプログラムに気づき、さらに、これが妨げになる場面では、メタプログラムを柔軟に自在にシフトして、建設的なことがらに集中できる状況を保っていきたいものです。

ロバート・ディルツ博士の天才達のNLP戦略

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