弊社プロ講師養成スクールのセミナー受講者たちの勉強会「アリーナアドヴァンス プロ講師養成スクール受講生自主研究会」も第5回を迎え、注目される脳力トレーニングに焦点をあてて、アクティブ・ブレイン記憶法の紹介セミナーを開催いたしました

imgp3911第5回 受講生自主研究会
テーマ:アクティブ・ブレイン記憶法とは?
講師:ABS認定インストラクター 藤本 肇
日時:2009年7月5日(日) 13:30~17:00
会場:アットワンス会議室(名古屋市丸の内)

*開催レポートはこちらから
研究会ブログ「講師たちのキャリアアップ」

藤本肇さんこと「ふ~くん」は今年のお正月明け、師と仰ぐ故岡野嘉宏先生の姉弟子 伊藤啓子さん から紹介された岡野先生の兄弟子さんです。ふ~くんは初対面の私に、アクティブ・ブレイン記憶法という「活性脳をつくる素晴らしいメソッド」あると大熱弁。しかも、「紹介セミナーならボランティアで行くよ!」

そんなやりとりから実現した第5回 受講生自主研究会は、ふ~くんの心の垣根を飛び越えるようなファシリテーションと参加者のモティベーションの高さがあいまって、部屋の温度があがるほどの盛会となりました。

私はスキルトレーニングの専門家として、トレーニングメソッドに大変、関心があり、そういった視点からもセミナーを楽しめました。

今回は紹介セミナーということで、アクティブ・ブレイン記憶法の具体的メソッドを知りえたわけではありませんが、デモンストレーションや質疑応答でのコメントから推し量ると、脳の基本的な仕組みをふまえて、脳を躾けるための方法が体系化されたメソッドであり、プログラムであるように思えます。

一般的に、トレーニング(学習)の基本テクニックは次のようなことがらです。

●反復練習・・・何度も繰り返す
●モデリング・・・手本を示して、真似をさせる
●行動の特定・・・訓練したい行動を特定して、ひとつづつ訓練する
●目標の設定・・・達成しやすい目標から始め、少しづつバーをあげる
●インセンティブ・・・「できたこと」を賞賛して、強化する
●訓練の中断・・・上手くできたところで、戦略的に練習を中断する
●アンカーリング・・・得たい状態とこれを引き出すしぐさ、動作をつなげる

トレーニングのテクニックはおおよそ学習理論に基づいており、他にもいろいろなテクニックが使われますが、これらのいくつか、あるいはすべてをアクティブ・ブレイン記憶法は活用しているのでは・・・とお見受けしました。

また、脳や記憶のメカニズムについては、「エビングハウスの忘却曲線」「記憶の干渉」「学習の転移」など、脳科学のオーソドックスな研究成果に基づいていることも分かり、好感がもてました。こうした研究成果を手っとり早く知りたい方は、このブログで以前にも紹介した池谷裕二博士のだれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法を一読されることをお奨めします。

普及するメソッドの条件は①理論があり、②体系があり、③訓練の手順が分かりやすく、④成果があがることです。アクティブ・ブレイン記憶法は少なくとも①~③の条件を満たしていて、④についてはこれから体験をとおして、検証していきましょう。

だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法
池谷 裕二
ライオン社
売り上げランキング: 2988

Tags: , , ,

トラックバックURL

コメント

コメント欄では次のタグが使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>