人材開発プロデューサー+スーパーヴァイザー
=人材開発プロヴァイザーとしての活動の具現化をめざして
2008年8月にプロ講師養成スクールを開校し、後進の育成を始めました。
キャリアアッププログラムとスキルアッププログラムの
2本立てのカリキュラムに基づく、主催セミナーを開講しているのとともに
年に1人程度、長期インターンを引き受けて
プロ講師へのキャリアチェンジ、キャリアアップの支援をしています。
昨年の第1期生は、実力派の研修講師に育てるつもりでしたが
彼女は、研修講師ではない道を選ぶことを決めて、巣立ちました。
大企業でマネージャーまで経験した女性です。
その彼女が会社を辞めて、弟子にして欲しいと飛び込んできてくれました。
そんな彼女だからこそ、女性管理職研修のオーソリティに育てたいと
私なりのビジョンを抱いていたものの、そうではない道を選んだインターン。
研修講師への道を中断すると告げられた時
後1~2年くらいは、がんばってみて欲しいという気持ちと
とはいえ、成功を保証してはあげられないというおよび腰と
スーパーヴァイザーとして、なんと、ふがいないのだろうという想いと
このような形の巣立ちで大丈夫かしらという心配と…
あれから約半年の一昨日、彼女からピンクの花束が届きました。
人生が100年なら折り返しの誕生日という日でした。
メッセージには、研修講師ではないけれども
育成者への道を歩み始めている近況が
つづられていました。
彼女なりに道を拓いている様子がうかがわれ
嬉しさがこみあげました。
長期インターンの制度は、合理的なお弟子制度として
プロ講師養成スクールに導入しましたが、まだ
本物の講師を育成するというコンセプトにふさわしい
成果があがっているとは思えず、忸怩たる思いもないではありません。
それでも、彼女の着実なキャリアづくりのステップを知って
一緒に過ごした1年はきっと、お互いにたくさんのギフトがあったのだと
そして、私が道を拓くのではなく、インターンが自ら道を開くことこそ
自立と自律をテーマとするプロ講師養成スクールにふさわしいのだと
納得のような、言訳のような、それでも温かい気持ちに包まれています。
今年の第2期生は研修講師にこだわらず、幅広い意味での講師として
何かしらの領域を定めて修了できるよう、ガイダンスを続けてきました。
しかしながら、家庭の事情で、実務研修を中断するかもしれません。
ここまで来たのだから、修了まで歯を食いしばって欲しいけれども
女性は重要な他者との関係を重視しますので、そのために
キャリアパスを変更することもありうる、と覚悟するしかありません。
セミナーの同行を続け、モデリングから得たテクニックやノウハウのいくつは
どこへ行っても役立つものであると信じて、彼女の選択を見守るつもりです。
どのような形でもいいので、インターンたちが育成者として活躍し
社会に貢献できる人材に育って欲しいと、心から願う今日この頃です。