第4期名古屋市男女平等参画審議会 第3回審議会が開催されました。

日 時:2009年12月25日(金)13:30~
会 場:名古屋市役所 東庁舎1階
担 当:名古屋市総務局男女平等参画推進室

人権部会および活動推進部会での論点整理についての
事務局の説明の後、審議会委員から意見を述べました。

新プランの目標(下記)の妥当性が中心テーマとなりました。

<新プラン(案)>
目標1 男女の人権の尊重(または、女性の人権尊重)
目標2 男女平等・男女の自立のための意識変革
目標3 方針の立案・決定過程への女性の参画
目標4 労働における男女平等
目標5 過程・地域生活における男女の自立と共同参画
目標6 多少なライフスタイルの選択のための男女平等

委員にはそれぞれの立場があり、それぞれの想い、考えがあり
6つの目標が、それぞれにとってベスト案とは言い切れないものの
私見としては、各部会でこれまでの検討の集約結果であり
この時点となっては、おさまるところにおさまった感があります

趣旨がより伝わるよう、文言の調整があれば、さらにおさまるでしょう

今後は、答申案を作成するために、答申作成部会が組織され
市民意見をふまえた答申案を作成することになります

これまでの検討をとおして、男女平等あるいは男女共同参画の
本質が再考されるべき時が来ているのではないかと痛感しました

自殺は男性のほうが多いですし、父子家庭の父親は困窮しています
男性優位の社会は、まだまだ残存しているものの、その一方で
男性だからこそ不利益を被る男性も増えているようです

1999年交付の男女共同参画社会基本法による
男女共同参画社会とは、次のとおり

男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会

1999年の基本法交付からすでに10年を越え
当初に想定していた男女の参画の機会のアンバランスはむしろ
弱者と強者のアンバランスへとシフトしているのではないでしょうか

だとすれば、男女共同参画社会の趣旨は
引き続き、性差による不利益を引き続きと是正するとともに
男女を問わず、社会的立場の格差のよる不利益の是正に
引き継がれるべきところもあるように思えます

ただし、注意すべきは男女共同参画社会とは
選択や意思決定のチャンスや条件が平等な社会であって
誰にとっても均質、同質の生活を保障する社会ではないということです

だから、強者を倒し、弱者を救うというような安易な発想ではなく
個人の努力に報いる社会を築くための機会均等を実現することこそが
男女平等ひいては人間平等の精神ではないでしょうか

なお、第3回審議会の議題のひとつに
名古屋市の施設である男女平等参画推進センターの指定管理者として
特定非営利活動法人参画プラネットが指定されたとの報告がありました

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