金融庁 東海財務局主催「地域金融シンポジウム」に参加しました。
*開催結果はこちらから(開催されましたのは1/15(金)です)

打ち合せと打ち合せの狭間の時間、1時間強の滞在です。

元日銀マンで現内閣府副大臣の大塚耕平さんが出席され
基調講演とシンポジウムを担当をされるというので
大切な友人への”義(理)”を大切にしたくて伺いました。

が、思いほか、有意義な機会になりました。

というのも、大塚さんの基調講演はたったの30分。
「基調講演」というには、ボリュームの面で看板に偽りあり
という感もありましたが、大塚さんのご挨拶に感銘を受けました。

「大塚副大臣には、わざわざ東京からお越しいただき…」という
司会者の紹介に対し、大塚さんは「今日は、私も主催者の立場」であり
「来場の皆さまこそ、わざわざご参加いただき、ありがとうございます」と
主催者側の代理人として、ご挨拶をされたのです。

ご本人いわく「こうした慣行は改めなければいけない」

目からうろこが落ちるというのは、こんな時こそのフレーズでしょうか。
仕事がら国の予算を使って開催される集まりに参加することは多々あり
閣僚の「ご挨拶」はさんざん聞いてきました。

主催者は身内ともいえる閣僚を、衆目集まる場において
下にも置かぬ扱い、参集した参加者は二の次(?)
私にも、閣僚が上に持ち上げられて当然という意識があり
この光景を不思議とは思っていませんでした。

しかしながら、国の機関が主催する集まりであれば
閣僚も主催者の一員、ホストとしての務めを果たして然るべきです。

閣僚を迎えた職員たちの気持ちは理解できるものの
やはり、集客転倒はいけません。

素晴らしい気づきをいただいたことが嬉しくて
黙って辞去するつもりを変更、大塚さんにお別れを告げに伺って
「ようぉ」とばかりに挙げてくださった掌にハイタッチ!

お立場をふまえ、そんなことをするつもりはなかったのに
そんな風にしたくなる気もちがいっぱいのお別れ際でした。

まるで封建時代のような「慣行」を国政の中から改めてください!
私たちも自立し、自律した国民として外からの改革を進めていきます!

開催結果には、大塚耕平さんのお名前が載っていませんので
主催者が大塚さんのお気持ちに応えて、掲載からはずしたのでしょう。

ついでながら、本会は東海財務局が地元の金融機関の取り組みを
表彰するための表彰式兼発表会として開催された集まりでした。

発表会については、成り行きで拝聴することになった次第ですが
こちらにも思いもかけないほどの感銘を受けました。

地元の金融機関がそれぞれいろいろな工夫、営業努力をされていて
その営みが地域の産業振興に貢献しているのですね。

国の政策やお金をいかに活かすかは、それを託された活動主体の
意識と意欲と智恵にかかっていることをつくづく痛感しました。

国政がまた近くなりました。

Tags:

トラックバックURL

コメント

コメント欄では次のタグが使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>