2009年の1年間に自殺した人は全国で3万2753人。
1998年から12年連続で3万人を超えました。
月別では、例年3月に、自殺する人が最も 多く、不景気が続く中
決算期を迎えるこの時期に自殺に追い込まれる経営者などが
他の月に比べて多くなるでは…と報じられています。
政府は今年初めて、3月を「自殺対策強化月間」と定め
自殺を防ぐための緊急対策に乗り出すことにしました。
月間がスタートした今日は、福島瑞穂内閣府特命担当相が
JR新橋駅前で街頭キャンペーンなどが行われました。
※詳しくはYahoo!ニュースから
内閣府のホームページをはじめ、街頭のパネルなどをとおして
自殺する人の多くを占める、働き盛りの男性たちの異変を見逃さないよう
呼びかけるとのこと。また、全国のハローワークでは窓口を設け
借金を 抱えた人や仕事を失った人たちの相談にも乗るそうです。
※政府インターネットテレビ「眠れてますか? ~睡眠キャンペーン~」
※内閣府「眠れてますか? ~うつの早期発見と自殺予防~一般編」
※厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」
内閣府自殺対策推進室の加藤久喜参事官は
「12年連続で自殺する人が3万人を超え、待ったなしの状況。
あらゆる対策を総動員して少しでも自殺を減らしたい」と述べたそうです。
※詳しくはNHKニュースから
先週末の2/27(土)、主宰するNPO法人キャリアデザインフォーラムでは
「メンタルヘルス・マネジメントの実務 ~ラインケアを中心に~」をテーマに
第8回 中部キャリアカウンセリング研究大会 を開催しました。
テーマ:「メンタルヘルス・マネジメントの実務 ~ラインケアを中心に~」
講 師:山一電機 シニアプロフェッショナル 新井典生氏
日 時:2月27日(土) 13:30~16:30
会 場:ウィンクあいち 12階
新井先生は長年、総務畑で課長、部長と歴任され
産業カウンセラー、再決断療法家でもいらしゃいます。
豊富な実践事例を、理論に基づいて整理して、ご提示してくださいました。
※ラインケアの実践については「キャリアカウンセラー養成講座」から
通称グルさんの理性と温情あふれるお話の中でも、上司がひと声かけることが
心の健康の維持につながるというコメントが胸に刺さりました。
3万人を超える前から、グルさんは部長会議に臨む度に
「上司の皆さん、部下に声をかけてあげて」とお願いし続けていたとか。
願いは、誰かが声をかけたら、自殺を思いとどまったかもしれない…
もちろん、それでも亡くなる人もいるかもしれないけれども
思いとどまる人が少なくないにちがいない…と、私には思えます。
この半生で死のうとしたことはないものの、死にたいと思ったことはあります。
それでも、死のうと思わなかったのは、私はひとりではないという実感…
私がひとりではないと思えるのは、日々、様々な人たちが私に対して
叱咤激励の声かけを投げてくれていたからに他なりません。
それは家族や親密な人たちばかりではなく、ちょっとした友人、知人たち。
私も誰かのちょっとした友人、知人になることで、そして
声かけのひとつを惜しまないことで、誰かの命を救えるなんて
もしかしたら、小さな社会貢献…
だから、声かけを惜しまない!
そして、声かけを惜しまない心の余裕を育てるために
自分自身の心をケアしてあげることも大切ですね。
どんなに忙しくても、かりに休日がとれなくても
私は私に、最低6時間の睡眠をプレゼントしていますし
これからも、プレセントし続けようと強く決意しました。
次は、グルさんにセルフケアの極意を教えていただきたいものです。
死に至るナルシズム (とプリクラ)
ふと手にとって読んだ萩原朔太郎の本にこんなことが書いてあった。 故芥川龍之介