本年1/26日(火) 20年来の友人でシニアソムリエ―ルの島 幸子さんが
最新刊『ワインは愉しい』(ゆいぽーと)を出版。

昨夜は、島ファンの名古屋財界人の呼びかけのもと、
出版記念パーティが開 催されました。
私は残念ながら参加できませんでしたが、
ワインコニサー、ワインラヴァーズが参加し、華やかな祝宴だったそうです。

ワインは愉しい
ワインは愉しい

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島 幸子
ゆいぽおと
売り上げランキング: 321675

追記:出版記念パーティ後の3/15に発行された
島講師のコラムは下記のとおりです。

<ソムリエール島幸子のコラム>

2010年1月26日に「ワインは愉しい」を出版して49日経過。全国の書店でどのくらい本が売れたかは後4ヶ月ほど待たないと結果が出ませんが、たった23席のサミュゼからは1000冊を越える本が今日までに旅立って行きました。皆様の暖かい応援をいただいて順調な売れ行きです。

大型書店で自分の本が平積みになっているのを見た時は心が躍り、書店のスタッフの方々にお礼を言いたくなりましたが我慢しました。

名古屋近郊ではユニー内の夢屋書店各店、高級マーケットのフランテでも販売が始まり、「ワインを飲みながら読むと、もっとワインが好きになる本」のコンセプトに近い形での販売が可能となりました。栄の名古屋三越ワイン売り場ではワインの隣に本を置いてくれています。

東京の恵比寿ガーデンプレイス、B1プロムナードにあるワインショップWAIN MARKET PARTYでも近日中に販売開始予定です。出不精な方にはインターネット書店アマゾンをお勧め致します。

さて、今年は珍しいワインにご縁があり心が久し振りに胸がときめいています。先月お客様のご依頼で探したルーマニアのワイン。国別ワインの生産量でルーマニアは世界で16位あたり、どのぐらいのレベルだろうと思っていましたが想像以上に美味しいワインに出会えました。

ルーマニア南東のドブロジャ地方、ムルファトラールワイナリーでは黒海とドナウ川に挟まれた土壌から国際品種のシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンが醸造されています。ヨーロッパの地図を広げ、横に平行移動するとそこはフランスの高級ワイン生産地ボルドー地方。特にドブロジャ地方はルーマニアで最も温暖な気候。

夏は暑く、雨が少ないのですから美味しいワインが出来ても不思議ではありません。それなのに何故マイナーなのか?

1947年から1989年までの期間は社会主義国家であったため国際市場に出遅れたと思われます。以前ハンガリーの畑で聞いた話ですが、本来高級ワインを醸造していたのにソ連にワインを供給する為ブドウ畑は拡大され、品質より生産量が重要視されたのです。その間にブドウ畑の品質が低下してしまったそうです。

しかし、3年前、すでにハンガリーのワイン屋さんには輸出されていない、品質の高いワインが沢山棚に並んでいました。数本購入しましたが、国際品種から造られたワインは白も赤もフランスワインに引けをとらないレベルでした。残念ながら日本にはほんの少ししか輸入されていません。
ブドウ樹は植えて通常3年目からワインを造れます。その一生は人間に似ていて、20才から大人の味わい、一番美味しい凝縮感のあるブドウを実らせるのは40歳からと言われます。そこから100歳ぐらいまで生きるのですが、少しずつ収穫できるブドウの量が減少してゆくのです。

東欧で新しいスタートを切ったブドウ畑のワインがそろそろ美味しくなる頃ですね。

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