はやぶさが、イトカワの土の入っている可能性のあるカプセルを切り離した後
接近する地球の撮像に挑んで、成功しています。

最後の撮影に挑んだ橋本樹明先生のトピックスが公表されました。

橋本先生は、姿勢軌道制御系のご担当でいらっしゃり、20年前の構想段階
はやぶさがMEUS-Cと呼ばれた頃からの関係者でありながらも
2005年12月、はやぶさからの交信が途絶え、別のプロジェクトに移動。
今年5月、姿勢軌道制御運用のために
はやぶさ帰還プロジェクトに復帰されたベテラン先生です。

さらに! 「はやぶさ」ではカメラを使って探査機の位置を決めることが
重要だったために、航法カメラの開発も担当することになったそうです。

(以下、「はやぶさ、地球へ!」より原文を抜粋)
イトカワ着陸時に撮像運用に参加した科学者は、今は誰もJAXAにはいません。もう一人の航法担当者も、オーストラリアにカプセル回収に行ってしまいました。今、ONCを扱えるのは、私一人です。過去の資料を調べたり、どうしても思い出さないことはメールで関係者に展開して聞いたりしたのですが、もし私がダウンしたらこの撮像はできないので、体調管理にも気を遣いました。
(原文終り)

手に汗を握る、再突入、カプセル切り離し後のラストチャンスの撮像の様子は
ぜひ、橋本先生のご玉稿を読んで、手に汗を握ってください。

10代の頃に大好きだったアニメ「宇宙戦艦ヤマト」以来
現実の世界でのこと・・・という点で、ヤマト以上の興奮を味わいました。

無事、地球撮像を終えた橋本先生はカプセル分離時も運用終了時も
撮像やら報道発表の準備で、チームの皆さんと感激を分かち合えなかったとか。

(以下、「はやぶさ、地球へ!」より原文を抜粋)
本当に最後の最後まで、ぎりぎりの運用に参加できたことは光栄でしたが、おかげで、カプセル分離成功の瞬間に喜びの拍手をする余裕も無く(すぐに撮像体制 に入らないといけないので)、運用終了後の涙の握手や記念写真撮影に参加することもできませんでした(すぐに画像をとりだして、報道発表しないといけない ので)。この原稿を書いている今になって、涙ぐんできました。(原文終り)

橋本先生の撮像はマルチバンド分光カメラ(AMICA)チームの皆さんが
画像処理を試み、横田康弘さん(国立環境研究所)の作品が公開されています。

美しい地球。。。
私たちにには、この地球を守る責任があります。

はやぶさ君、最期の最期まで本当にありがとう。
あなたの一生懸命を私たち日本人、地球人が必ず引き継ぎます!

※橋本先生のトピックス「ラストチャンスの地球撮像」はここをクリック
※横田さんの作品「「はやぶさ」最後の地球画像 画像処理でくっきり」は
ここをクリック

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