昨日、八王子での仕事を終え、多摩をよこぎって、新横浜へ向かう帰途
相模原を通過しながら、はやぶさ君の「実家」を訪ねてみたい・・・という
感傷的な想いが、ふと胸をよぎりました。

はやぶさ君の「実家」とは、JAXA相模原キャンパスのこと。
JR横浜線「淵野辺」駅が最寄で、ここで、はやぶさ君の運用が行われ、
はやぶさ君の原寸大の模型も展示されています。

門衛所で受け付けを済ませば、展示室の見学が自由にできるようです。
相模原の仕事が予定されている秋には、立ち寄ってみたいものです。

さて、本日、はやぶさ君が小惑星イトカワから持ち帰ったカプセル内の
サンプルコンテナの開封作業が始まりました。

サンプルコンテナは、サンプルを格納するための専用コンテナであり
開封には、1週間ほど、かかるようです。
詳しくはJAXA公式サイトの「プレスリリース」から

そして、「はやぶさ、地球へ!」の「関係者メッセージ」には
元宇宙研広報委員長 的川 泰宣氏の『「はやぶさ」から』が掲載されました。

的川さんは「糸川研」の最後の大学院生とのこと。

イトカワは日本のロケット開発の父である糸川英夫博士に
ちなんで、命名された小惑星です。

Mロケット開発当時から軌道工学分野で関わってこられた的川さんは
はやぶさとは、「人生で出会ったまれに見る存在」と述べていらっしゃいます。

(以下、「はやぶさ、地球へ!」より原文を抜粋)
‐ …2005年11月から12月にかけての管制室での5回にわたるイトカワへの降下オペレーションは、思い出しても目頭の熱くなるような感動的な光景だった。
そこでは、繰り返し襲ってくる人生で初めての試練と難題に、懸命に取り組む若いスタッフの美しい姿があった。
昨日は3kmを降下するためにぎこちなく慎重なやりとりと手つきをしていた面々が、今日は「はやぶさ」に同じ距離を降下させるのに、スムーズで慣れた手さばきでオペレーションをこなしている。
技術的な問題を解決するために必死になっているのに、日一日と自信と輝きを増しながら成長していく素敵な表情とチームワーク──逆境は人間を鍛える。
(原文終わり)

はやぶさ君は科学に貢献したのみならず、人づくりにも貢献したのですね。

的川さんは現在、NPO法人「子ども・宇宙・未来の会」を設立して
子どもたちと未来のために走り回っていらっしゃるそうです。

的川さんも未来のために、人づくりに貢献されているのですね。
人づくりの先輩のご活躍を心からお祈りしております。

Tags:

トラックバックURL

コメント

コメント欄では次のタグが使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>