55歳の時に発見された癌との壮絶な戦いを語った諦めない生き方
著書、都倉亮さんの本日7/22のブログ記事「あるチャレンジ」

都倉さんはお父上が外交官で外国育ちで、闘病前は家具のインポーター。
日本語のほか4ヶ国語を操れる国際派のジェントルマン、母校の先輩です。

そんな都倉先輩があろうことか、特大大盛りで知られる有名ラーメン屋で
超特大チャーシューラーメンを完食にチャレンジ!

みごと完食した達成感とはちきれそうなお腹で向かった、打ち合わせ会場
そこのBGMとして流れていたのが 『We are all alone』だったそうです。

都倉先輩によれば…
「闘病中一日のうちの大半をベッドの上から天井を見ていた時期は
この曲を聴いて涙がでましたが、昨日はなぜか笑顔で聴いていました」

We are all alone…。

80年頃、『ふたりきり』の邦題にひかれて
アルバム『Silk Degrees』を擦り切れるほど、聴きました。

今も、30年前に買ったレコードプレイヤーの前に
『Silk degrees』のLPジャケット、飾ってあります。

寂しい夜には、そっと針を落としているからです。

さて、リタ・クーリッジがカヴァーしたWe are all aloneでは
『みんなひとりぼっち』の邦題に変わっていました。

『ふたりきり』なのか、『みんなひとりぼっち』なのか…

邦題の訳をめぐっては、議論がたえませんが
深い詞ほど、様々な解釈ができる、と教えてくださったのは
恩師 ドイツ文学の深田甫先生です。

ちなみに、深田先生は慶応義塾大学名誉教授(2000年退官)
当時、「夕焼けにゃんにゃん」で人生相談を担当されていた方です。

『ふたりきり』なのか、『みんなひとりぼっち』なのか…

『ふたりきり』とも訳せて、『みんなひとりぼっち』とも訳せる
この詞には普遍性があり、奥深いということなのでしょう。

人はひとりだけど、ひとりではない、ひとりではないけど、やっぱりひとり…。
それでも、目を閉じれば、あなたがいて、みんながいる。
あなたも目を閉じて、わたしがいること、みんながいること、思い出してね…。

そんな風に思いながら、久しぶりに、大切なLPに針を落としました。

亡くなった男性が、遺体を前に泣いている恋人に
優しく語りかける姿が浮かんできました。

彼は彼女に、ささやくのです。

泣かないで、目を閉じてごらん
僕たちはずっと、一緒だよ

命は尽きるもの
ひとはひとりで生まれ、ひとりで死ぬんだ

だから、目を閉じて、抱きしめて

ぼくたちはずっと、一緒なんだ
そして、ひとりきりなんだ

泣かないで
ぼくたちはずっと、一緒なんだ

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