「段取り力開発セミナー」を産能大学マネジメントスクールで
年間10回をお引受けしており、おかげさまで毎回、ほぼ満席です。
このセミナーでお伝えしているテクニックは驚くほど基本的なもので、
「知っていることばかり!」という評価をいただくこともあります。
おおよそ、世の中に出回っているテクニックというものに
画期的なものは多くはありません。段取りも同じです。
そして、画期的というよりは定番ともいえるテクニックを
どれほどの人が「使っているか」というと、驚くほど使っていません。
使っていない理由は3つ、あります。
1)テクニックを知らない(知識をもっていない)
2)知っているテクニックを使おうとしない
3)知っているテクニックを使おうとしても、うまく使えない
段取り力開発のセミナーでは、1)の方々をターゲットとしています。
2)の方々も強く意識しながら、進めています。
テクニックについて知り、活用の意欲または意志をもっていただければ
誰でもますます、段取り上手になる可能性を秘めているからです。
さて、3)の方々については、テクニックを身につけたいと思って
参加されているのに、今のところ、十分にお力になれていない気がします。
回数を重ねるにつれ、3)の方々に段取りのテクニックを学んでいただくには
どうしたらよいか…ばかりを考えるようになっています。
段取りには思考力がかなり関わっていて、左脳の働きが求められる一方で
思考力のみならず、直観力というものにも大きく関わる側面があります。
その点では、意外にも右脳の働きが重要であるようにも思われます。
少なくとも、段取りが得意な人たちの思考のパターンを解明して
これを真似すれば、段取りが苦手な人たちも段取りが上手になるはず…
そこで、段取りの達人たちの思考パターンを観察しているところです。
今のところ、次の4つがリストアップされています。
①全体を俯瞰できる
②先を見通せる
③事柄を分けられる
④事柄を並列で考えられる
それぞれの仮説については、「段取り力開発セミナー その2」以降で
現在の考えを表明していく予定です。
Tags: ビジネススキルトレーニング, 段取り力 段取り力開発, 段取り力 段取り力開発セミナー 産能マネジメントスクール
弊社アリーナアドヴァンス プロ講師養成スクールの受講生たちは
定期的に受講生自主研究会を開催しています。
9/21(月) 敬老の日の第7回受講生研究会には、
伊藤啓子先生をお招きして、
「コラージュ入門 part.2」を開催しました。
啓子先生はIBM人財ソリューションズ契約講師であり
プロ講師養成スクールの講師であり、
受講生と私のスーパーヴァイザー でもあります。
※「コラージュ入門 part.1」については、こちらから
※コラージュという手法については、こちらから
6月開催の「コラージュ入門 part.1」では、
初めての体験で無我夢中、選んだ写真は大判ばかり…
これらをきちんと取捨選択もせず、どんどん貼り込んで
画用紙を8枚もつなげて、大きな作品を作ってしまいました。
今回は2回目ということもあるのか、
制作のプロセスを見通せるようになり
画用紙2枚のサイズに納められました。
前回は自分の写真を中央に置く、
「曼荼羅コラージュ法」。
今回はペアがお互いがお互いのために
写真やイラストを選び、貼り込む
「ボックスコラージュ法」。
できあがった作品には「人生の旅路」というタイトルをつけました。
※作品についてはこちらから
啓子先生がいわく、「大人の色、緑を基調にした作品で非常に安定感・落ち着きが感じられます。中央の列車の中に作者がいる、という構図も中心が定まっていて安定感があります。流れが随所に見られるのは、まさに旅路を意識しているのでしょう。変化を受け入れ、変化を好んでいるようです」
確かに、私の生き方を表現する作品になりました。
一方で、ペアが選んだピースのうち、
使い難いものは使わなかった…という
心残りがあり、一夜明けた早朝から
もう1枚の作品を作り始めました。
こぼれたピースを貼る「裏コラージュ」。
裏に貼るのではなくて、
1枚の作品に仕上げてみました。
お昼間の外出をはさんで、5時間ほどをかけて、夕刻に完成。
「命の源」とタイトルをつけました。
※作品についてはこちらから
1枚目の作品に見られた喧噪と静寂のアンビバレンスを感じますが
もっと深い情動のようなものが漂っているようにも見えます。
食事が象徴する現世と原紙物語、竹取物語の寓話が象徴する彼岸の世界を
行きつ戻りつする魂が求めているのは、深い愛なのかもしれません。
裏コラージュには、存在としての自らを見る思いです。
プロ講師養成スクール受講生研究会の定番ワークショップとして
「コラージュ入門」を継続していきますが、そればかりではなく、
自分を見つめてみたくなったら、独りでコラージュを作ってみます。
Tags: コラージュ 伊藤啓子, プロ講師養成スクール
ここ数日、脳が脳内のデータをミキシングしている気配を感じます
脳のあちこちに、過去、現在、未来の声が現れては消え、消えては現れます
無意識という真珠貝の中にある核が見るもの、聞くもの、触れるもの
外界の情報でまきこんで、新しい真珠を創ろうとしているかのようです
だから、様々な「啓示」とも呼びたい情報が連鎖してインプットされてきます
連鎖の中で、ふと目にとまったのが
新幹線品川駅に降り立って、べストセラー本屋さんで調達しました
読みたい本をうっかり、忘れてきたので、1分で選んで買ったのです
つまり、じっくり選んだわけではない…
夕方、羽田から小松へ飛ぶ機内でななめ読みして
「ミキシング」という言葉を、P17に発見いたしました
慶応義塾大学 理工学部 小池康博先生が次のように語られています
「国際会議からの帰り、飛行機に乗ったら必ずフラディマリーを飲む…
…自分はこう考えていたけど、昨日会ったあの人はこんなことを言ってたよな
と気がつく瞬間がある。それが自分にとってのいちばんのミキシングです」
そもそも、今日は大学の同級生 ㈱グラスティ 鳥屋多可三クンのお誘いで
「行動を変える感情能力(EI)セミナー」に参加したのです
会場は、六本木アカデミーヒルズ
終了後、大江戸線六本木駅から羽田に向かう途中、
ふと脳裡をかすめたのが、二十歳の頃からとぎれとぎれに
訪ねている「ミスター・スタンプス・ワインガーデン」
大江戸線六本木からは徒歩1~2分なので、思い切って
立ち寄ることにしました
ワインを覚えたての頃からお世話になっている支配人
碩本修二さんとお話しながら、20分でシャンパン1杯
羽田へ向かう足は少し慌ただしくなりましたが、
シャンパンのおかげでミキシングのスピードが加速しました
ミキシングが起こる時には、シンクロニシティもよく働くようです
鳥屋クンという同級生の誘いがなかったら、知り得なかったセミナー
彼の誘いではなかったら、参加しなかっただろうセミナーに参加して
本を忘れて本を買って、初対面の人出逢って、久しぶりのお店に足を運び…
ミキシング中の脳に、シンクロ二シティで集まってき様々なデータが
インプットされた1日でした
そして、今夜は石川県白山市のホテル…
脳がミキシングをしている気配は、それはそれは騒がしいものです
言葉がとぎれなく、よどみなく、脳内にあふれます
これは、新しい創造の段取りが始まっているに証拠です
やがて、これらの言葉が統合され、新しい真珠が生まれてくるでしょう
多くの脳科学者が述べているとおり、脳は眠っている間に
知識を整理してくれるそうですから、まずは、明日の朝が楽しみです
夜中の1時だというのに、鳥がひと声、ふた声、鳴きました
鳥も夢を見るのでしょうか
少し疲れてきたので、いまなら、きっと眠れます
今夜の夢はかなり騒がしくなることを覚悟して、眠りにつきます
人材開発プロデューサーとして、日々、様々な仕組みや仕掛けを創り
その営みの中核となっているのは、教育研修の企画と運営です。
この仕事を始めて20年。年々、学習者との意思疎通の難しさを痛感します。
その大きな要素が「言葉」。
同じ言葉を使っているのに伝わらない・・・
むしろ、同じ言葉を使いながら、違うことを言っているので伝わらない。。。
といった体験は、誰でも日常的に体験しているはずですが、
年々、その頻度が高くなっているように思えるのです。
日本語とその文法が変わりつつあるうえに、
これまでの言語体系や意味のパターンが崩壊しつつさえあると思えます。
そんな折に手にした山鳥 重さん著
「わかる」とはどういうことか―認識の脳科学 (ちくま新書)
脳科学者の方々の活躍によって、よく知られるようになった記憶のメカニズム。
「わかる」ということの土台も、記憶にあるそうです。
私たちの知覚系は生きているかぎり、ある働きを繰り返しています。
それは、知覚したものを「区別→同定(照らし合わせ)」すること。
つまり、「知覚心象が意味をもつには、記憶心象という裏づけが必要」で
「記憶にないことは、わからない」のだそうです。
しかも、人は他者と交流するために、言葉という記号を手に入れました。
言葉はカミ、エンピツのような客体を記号化したり
ハシレ! ニゲロ!といった運動パターンを記号化するのみならず、
ハイ! イヤ!といった心の状態までも記号化することを可能にしました。
だから、「相手と同じ心象を喚起するには、
その手段である言葉と言葉の意味を正しく覚えておく必要があります」
言葉を操り、主に言葉を介して、学習支援を行っている立場から
果たして、正しい意味とはなんだろうと真剣に考えてしまいます。
私はキャリア開発の専門家でもあり、例えば、キャリアという言葉も
人々の記憶心象はあまりにも様々で、むしろ様々すぎて
学習者の心象を揃えるところから始めないと、学習の足並みが揃いません。
キャリアを含め、日本語に訳せない外来語が増えていたり
山鳥さんが著書で述べているとおり、ITとか、アナログ、デジタル、PCとか
新しい概念を表わすために登場した言葉が、巷にはあふれかえっています。
「分かりやすい」というので、ヴィジュアルが多様されるようになったのも
言葉の意味を正しく記憶しないで使う風潮を後押ししているように、見えます。
ビジュアルは、わかり難い概念を絵として、図形として
分かった気にしてくれるものですが、本当に「わかる」に至る前に
分かった気になってしまうというリスクがあります。
このような事情から、人々は正しい意味をよく理解しないまま
わかり難い言葉を分かったような気になって、使用しているようです。
「記憶にないことは、分からない」
記憶にあっても、正確でなければ、分かりあえない。
そんなことが、いま学習の場のみならず、職場で家庭であらゆるところで
起こり続けているのではないでしょうか。
コミュニケーションギャップが懸念される昨今、プロ講師としての責務として
言葉の正しい意味を確かめ、記憶していくという地道な努力を続け
記憶心象の大きなズレを防ぎつつ、学習者とのわかり合う体験はもとより
学習者相互がわかり合う体験を創造していきましょう。
40代の最後に想うこと ~人材開発プロヴァイザーとして~
2001年に独立した折に、人材開発プロデューサーという肩書を作り
肩書に恥じない働き方をめざして、足かけ10年を過ごしてきました。
今日は40代最後の1日。。。
明日朝8時45分に、50回目の誕生日を迎えます。
30代を終えて、40代に入る前、入った後、さまざまな人々から
「オウダイにのる気分はどう?」かと訊かれました。
答えは、何も変わらない=実感はない…というものでした。
今日は違います。
たった1日、10/31が11/1に変わるだけなのに、深い感慨があるのです。
センチメンタルな気分がともっていて、心の竹林が揺れている感じです。
30年近く前に仕事を教えてくれたグラフィックデザイナーとの再会をはじめ
25年前の創作活動を思い出す出来事 ⇒ 詳しくはこちらから
10代の頃、若尾彩子さんが黒川記章さんとご結婚された時
若尾さんが50才の「おばさん」というので驚きました。
が、50才を過ぎ、これから結婚するかもしれないと思うようになりました。
20代の頃、島田順子さんに憧れて、JUNKO SHIMADAで装いました。
うっすらと白いものの混じる順子さんの前髪を美しいと思いましたが
いまでは、白いものが混じる前髪をマネキュアしようかと迷っています。
人生80年、40歳は人生の正午。。。というものの、100歳まで生きるなら
まだまだ正午ではないと思えたけれど、もし100歳まで生きられるとしても
50歳はいよいよ、人生の正午です。
本当に人生の折り返し地点にたち、残りの人生が悔いなく過ごす責任を
つくづくと感じる50歳マイナス1日、2009年のハロウィンです。
還暦を迎える頃には、ソーシャルチェンジプロデューサーとして
社会を平和的友好的に変革するための仕組みと仕掛けをつくりたい。。。
だから、50代ではこれまでの活動を続けながら、後輩を育成するために
スーパーヴァイザーとしての役割も果たしていくつもりです。
これまでの活動としての人材開発プロデューサーにスーパーヴァイザーの
役割を足し算したら、人材開発プロヴァイザー。。。
これが、私の50代のありたい姿、めざす在り様です。
まもなく、40代に別れを告げ、50代の声を聞きます。
Tags: スーパーヴァイザー, プロ講師養成スクール, 人材開発プロデューサー