本年度、名古屋市男女平等参画審議会の委員を委嘱されています。
昨日は、活動推進部会が開催され、参加いたしました。
日時:2009年7月1日 18:00~20:00
会場:名古屋氏男女平等参画推進センター(つながれっと名古屋)
議事:
【報告①】『男女競争参画プランなごや21』の目標1/ 4/ 5の取り組みの評価
【報告②】他都市の状況及び国の動向について
【検 討】事務局案について
本会はすでに2回、開催されているものの、私は業務との日程調整がつかず連続欠席していて、昨日の部会が初めての出席でした。
したがって、会議がどのようにファシリテートされるのか、他の委員がどのようなスタンス、スタイルで発言をするのか、グループのプロセスが気になります。
開会の後、部会長の選出が行われました。部会長に選出された新進気鋭のNPO代表者に議事進行が移され、名古屋市からの報告がはじまりました。
途中、名古屋を代表する老舗NPOの代表者が「今はご説明として伺っておけばよいのですね」とご質問。何を検討すればよいのか、提示がなく、落ち着かないという発言もされました。
建設的な会議の進め方に勘所がありそうな質問、意見です。こうした本音をアサーティブな話し方で述べられるというのは、会議に慣れていらっしゃるうえに、建設的な議論をされるのにも長けていらっしゃればこそです。さすが!
報告の後は、名古屋市案について提案と説明があり、これについて、それぞれが意見を述べることになりました。
まず、商工振興団体の総務部長が計画についての本質的な指摘、提案をなさいました。名古屋市からの説明は誠実でしたが、やや説得力に欠ける印象。
部長提案がもっともなだけに、原案との折り合いを探す必要があると感じ、私も意見を述べました。併せて、老舗NPO代表者の先の「何をどこまで議論すればよいのか」という意見についての回答も求めました。
名古屋市が丁寧に回答した後、某大学教授が回答に則した意見を述べました。
この方も審議会、委員会には多数、参加されている方だけあって、焦点化が上手でいらっしゃいます。しかも、先に述べた私の意見にも触れてくださるという、気配り!
このようにオープンでリベラルなメンバーなら、会議は建設的なものになると思い、初出席者というハンデイを意識せず、積極的に意見を述べられました。
自治体の審議会、委員会は形式的に流れがちですが、きちんと議論をする2時間となり有意義でした。
この審議会をとおして、名古屋市の新しい「男女共同参画プランなごや」が提案されますが、活動推進部会では、このうちの半分ほどの項目についての検討を進めます。次の本会議までに、2~3回の部会があるとのことです。
名古屋市の男女共同参画における重点課題を明確にして、今期テーマといえるような切り口、コンセプトを見つけたいと感じました。
少し、調べなければ・・・。総花的なプランにならないよう、名古屋市らしい方針が固められればと思います。
Tags: 名古屋市, 名古屋市男平等参画審議会, 審議会, 男女共同参画, 男女平等法
若年者地域連携支援事業(厚生労働省)「キャリア教育推進フォーラム(愛知県)」の分科会を担当いたしました。
【分科会 1】
テーマ:『キャリア教育の基本 ~三角のおにぎりからはじめよう!~』
日時:2009年6月29日 15:20~16:40
会場:愛知県総合教育センター(東郷町)
主催:愛知県教育委員会・愛知県雇用開発協会
「キャリア教育推進フォーラム」は、文部科学省が平成16年に全国2か所で初めて開催され、その後、毎年各地で開催されています。その目的は、社会全体でキャリア教育を推進していこうとする気運を高めて、キャリア教育の意義を普及・啓発すること、キャリア教育の方向性をわかりやすく提示して、キャリア教育を一層推進することと説明されています(文部科学省ホームページ)。
●キャリア教育とは
キャリア教育とは「子供たちが仕事をとおして社会に適応し、自分らしい人生を実現できる人材へと育つよう支援する教育」といえます。
平成15年、若者自立・挑戦戦略会議(文部科学省、厚生労働省、経済産業省)による「若者自立・挑戦プラン」がとりまとめられてから、様々なキャリア教育施策が進められており、家庭、学校、産業界に対して様々な努力が奨励されています。
詳しくは「若者自立・挑戦のためのアクションプラン」についてをご覧ください。同会議の発足から各省庁の取り組みについて知ることができます。
●キャリア教育を進めるために
「キャリア教育」という言葉を文部科学書がはじめて使ったのは平成11年であり、これが推進されるようになったのは、ニートやフリーターの増加や就職後の早期離職など、「学校から職業への移行」が深刻な課題ととらえれるようになったからです。
詳しくは、「キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議報告書(ダウンロード版)」をご覧ください。この報告書には「職業観・学習観を育むプログラムの枠組み」も掲載されています。これは、学校におけるキャリア教育の取り組みのガイドラインとも位置づけられる枠組みです。
●従来型キャリア教育の破たん
かつては、家庭と学校と産業界それぞれが役割分担して、若い世代のキャリア教育をなんとなく担ってきました。幼児、小児には家庭が社会的なマナー(生活様式あるいは常識)を躾け、青少年には学校が学力向上とともに社会適応の資質を養い、産業界が社会人としての様式や常識を教えながら、それぞれの業務に必要な教育を施し・・・というような役割分担です。
今や、こうした役割分担が機能しなくなっていることは明らかです。産業人として若い世代と接しますと、家庭や学校での教育訓練の「積み残し」を感じざるをえません。さらに、産業界も激化する経営環境に対応することを優先していますから、若い世代の「積み残し」をカバーするほどのOJT(上司・先輩による職場訓練)を施してはいません。
つまるところ、キャリア教育は家庭、学校、産業界でなんとなく行われてきたものの、そうした従来型キャリア教育が機能しなくなり、制度的組織的にその見直しが行われている最中といえるでしょう。
●学校の先生たちはお気の毒?
新しい形のキャリア教育が必要であることは言うまでもないものの、「キャリア教育推進フォーラム」での先生たちのお姿は、なんとなくお気の毒に見えました。
と言いますのも、このところは生徒さんの学力低下も叫ばれていて、おそらく学務もお忙しいはずです。部活などの課外活動のお世話もあるかと思います。そこへもってきて、キャリア教育推進フォーラムのような研修に参加したり、インターンシップのお世話をしたり、キャリアカウンセリングを学んだりしていらっしゃるご様子・・・。
まして、産業界にいらっしゃらない学校の先生たちにとって、就業環境が激化しているとか、若い世代の社会人基礎力が低下しているとかいうことは「バーチャル」なイメージはできても、実感の伴うご理解は難しいように思えます。
現に、職業高校の先生や短期大学の先生から「この子ならという子が採用されず、どうしてこの子がという子が採用される」というお話をよく聞きます。教育界と産業界の人材に対する価値観が異なっていることの顕われです。
●なぜ、おにぎりが三角に握れないのか
お伺いしている某社の新入社員研修は無人島で行われます。研修施設はあるものの不足だらけの施設で、プレゼンのトレーニングの他には食事を作ったり、掃除をしたり、生活力を鍛えるような研修です。
毎年、この研修に同行する度に、新入社員たちの日常の知恵の拙さに驚きます。雑巾がけができない、白菜が切れない、おにぎりが三角にむすべない・・・。
考えたり、やってみたり、やり直してみたり、先人のマネをしてみたり、失敗したり、失敗から学んだり・・・。人々が知らず知らずのうちに取り入れてきた学ぶための方法を若い人たちは学んでいないようです。
●学ぶ力を育てる教育
学び方を学ぶことをメタ学習といいますが、メタ学習をしていれば、新しいことを学ぶのはとてもスムースです。キャリア教育が自分らしい人生を実現する力を育てる教育であるならば、私たち大人が子供たちに教えたいことのひとつは学び方ではないでしょうか。
それは難しいメタ認知の理論を学ばなくても、経験則から簡単に行うことができます。たとえば、身近な子供たちに「上手な人の真似をしてご覧」とか「失敗しても大丈夫」「失敗から学ぼう」とか、「教科書は3回読もう」「3回読めば記憶が定着する」とか、そんなことを教えるということです。そして、子供たちにをよく観察し、上手くできたらほめる、上手くいかない時には励ましたり叱ったりするということです。
学校の先生たちであれば、生徒との日常において、そうしたことをするのは得意そうです。インターンシップやキャリアカウンセリングのような仕組みとしての指導のみならず、そうした日常の取組みの蓄積が子どもたち、若い人たちの学ぶ力を伸ばし、引出し、自ら学ぶ姿勢と方法を身につけていけるのではないでしょうか。
Tags: キャリア, キャリアカウンセリング, キャリア教育
BCBというコミュニケーションテクニックを学ぶプログラムがあり、8/8(土)に名古屋初の入門セミナーを開催します(詳しくはこちら)。その紹介のため、「ミニ勉強会」を開催しました。BCBは、創始者であるエイブ・ワーグナー先生がTAとNLPをベースにオリジナルなカスタマイズを加えた実践的なコミュニケーションのテクニックを学ぶプログラムです。
講師は弊社アソシエイツの梅本和比己さん。苦手意識は捨てられる NLP脳トレーニングの著者として知られるNLPトレーナーであり、交流分析士、BCBファシリテーターです。
次々と事例が提供され、梅本さんは丁寧に話しを聴いた後、BCBのテクニックを活用して当事者自らが解決の糸口をつかむよう関わっていきました。当事者の「もっともな意図」を探して、その意図を尊重しながら対決し、それぞれが自分を抑圧することなく生き、暮らしていけるよう支援する梅本さん。
約100分の勉強会はよい意味での緊張に満ちた、充実した時間になりました。
1992年頃、「TA TODAY―最新・交流分析入門」の著者の一人であるヴァン・ジョインズ先生のワークショップでそのデモンストレーションを見て、セラピーの手法を学ぶにはデモンストレーションがもっとも勉強になると痛感。それ以来、優れたセラピストのデモンストレーションをたくさん見てきましたし、梅本さんのデモを見たこともあります。
今回のデモではメタプログラムについて考え、理解を深める機会になりました。
メタとは、ギリシャ語を語源とする「超…」とか「高次な…」いう意味をもつ接頭語です。そして、NLP(神経言語プログラミング)のメタプログラムという概念は「知覚を規定している、習慣化され意識にのぼらなくなった思考のフレーム(マイケル・ホール)」であり、「その人特有の知覚・認識の仕方(NLP用語辞典)」と説明されます。
ホール博士著書NLPハンドブック―神経言語プログラミングの基本と応用によれば57種類、Figuring Out People: Reading People Using Meta-Programsでは60種類のメタプログラムが確認されているそうです。
メタプログラムはその人らしい見方、考え方、動き方を自動的に生みだし、その人を動かしたり、動かさなかったりする動機につながりますから、その人の原動力になる一方、問題解決にあたっての妨げにもなります。
ミニ勉強会での事例は多かれ少なかれ、メタプログラムが妨げとなっているケースと見受けられました。メタプログラムの在り様はこれまでの人生において創られたその人ならではのフレームであり、良い悪いはありません。
けれども、ロバート・ディルツ博士のNLPコーチングで知られるロバート・ディルツ博士が「卓越性は多くの選択肢を持つことで引き出され、知恵は多くの視座を持つことで引き出される」と述べているとおり、人はある状況、ある場面において柔軟に対処できればできるほど、より望ましい生き方が実現できます。
私たちは私ならではのメタプログラムに気づき、さらに、これが妨げになる場面では、メタプログラムを柔軟に自在にシフトして、建設的なことがらに集中できる状況を保っていきたいものです。
AAプロ講師養成スクール受講生自主研究会では、IBM人財ソリューションズ 契約講師 伊藤啓子先生をお招きして、「コラージュ入門」のワークショップを開催しました。
コラージュという手法は、現代アートの手法としてのコラージュ、心理臨床の手法としてのコラージュに大別されますが、今回のワークショップは伊藤先生によると、その中間的なものとのこと。
芸術手法としてのコラージュは1912年頃、キュビズムのP・ピカソ、G・ブラックが創始し、1919年、ダダイズムを経てシュルレアリズムの第一人者となったM・エルンストが「意想外の組み合わせ」としてのコラージュを発案して、その後の展開につながったようです。
一方、心理療法としてのコラージュ療法は、諸外国では1970年頃から集団精神療法の分野で取り入れられ、日本では箱庭療法と同様に思想の表現として、心理臨床のみならず医療、看護、教育、司法、産業などさまざまな分野で発展しているようです(アートセラピー研究所ホームページより)。
伊藤先生から簡単な手順の説明を受け、直観を働きやすくするための簡単な儀式を行ったあと、14:00頃から16:00頃までの約2時間強。参加者たちはほとんど会話を交わすことなく、けれども和やかに作品の制作に没入しました。
靴を脱ぎ棄てて取り組む人も・・・。
作品の断片を集めるにも、雑誌をめくること約1時間。その後、構図や配置を決めながら取捨選択を繰り返し、予定の2時間はあっという間に過ぎて往きました。
私の初作品は画用紙を8枚つなぎ合わせた大作となりました。内にある矛盾をあぶり出すかのように、喧噪と静寂が燃え上がる作品です。
原始と現代、生と死、虚と実、日常と非日常、現実と幻想・・・。初めは直観で選んだはずの写真たちがやがて意味をもつようになり、1枚、1枚の貼り込みでは、かなりの意図をもって配置しました。
できあがった作品は「私」の写真を中心に、隣合わせのイメージたちが大きく渦を巻いていて、まるで曼荼羅のようです。この構図は、全く意図せずして生まれました。
伊藤先生からはエネルギーがないと描けない作品とお声をかけていただきました。そういえば、生のエネルギーの猛々しさがたぎっているとも見えます。
コラージュは内なる世界を「見える化」してしまう、畏るべき道具です。
『進化しすぎた脳 (ブルーバックス)』のベストセラー化で知られる池谷裕二先生の『だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法』を斜めに読みました。
本当に斜めに読める、あっと言う間の90ページ! 「歳をとると、もの忘れが多くなるのは、脳が賢くなるから」と説明している脳科学者がいる・・・という友人の言葉がきっかけで出逢った1冊です。
「脳は覚えるより忘れるほうが得意」「脳は生命に必要な情報だけを選んで記憶する」「正確無比な脳では役に立たない」「記憶には厳格さより、曖昧さや柔軟性が必要」など、脳の特性の多少を知ることができて、中高年にはそこはかとなく励みになるブックレットでした。
「何かを修得しようとする時には、まずは、大局を理解しておくことが大切」
確かに、ワインの味わいを修得するにも、初めは代表的な品種もしくは生産地を覚え、それらの違いが分かるようになったら、さらにカテゴリーを細かくして覚える・・・というプロセスをたどっていけば、何万とあるワインもだんだんと理解を深められます。
このブックレットを読んでいて、ふと思い出すのは、2007年の元旦に決意したこと。それは「天才になる!」
いまでも、この日の決意を覚えています。努力が報われない、本当に辛い出来事に遭遇して、努力をするのはもう辞めよう、天才になろうと決意したのです。
生まれてから、本当に頑張ってきました。自分で言うのもなんですが、生まれてからずっと要領の悪い努力の人でした。でも、もう廃業しようと思ったのです。生まれてからの 努力を実りあるものにするために、よい意味での手抜きをしようと決めました。六感と直感と霊感をもっと大切にして、使命を果たすための準備を始めるべきと感じたからです。天 の声、心の声にしたがえば、途は拓かずしてきっと拓ける…。この世ですべきことをするために、もっと賢く生きようと決めた瞬間でした。
あれから2年半。脳の仕組みをふまえると「勉強の効果がでるのは3か月後」「努力と成果は比例関係でなく、累乗関数の関係にある」「大切なのは、努力を続けること」「そうすれば、必ず成果があらわれる」とのこと。あの頃は努力が報われなかったのではなく、努力がまだ足らなかったのかもしれません。
努力を辞めて「天才になる!」・・・つもりでしたが、努力の仕方を変えて「天才になる!」・・・ことにマインドシフトしましょうか。
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資格試験までの3日をどう過ごしますか?
下記のブログ記事では、CDA資格試験受験生を応援して
3日後にせまった資格試験を乗り切る方法を提案しています
講師ブログ「キャリアカウンセラー養成講座」
記事「CDA1次試験を突破する勉強法」
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本日は 産能マネジメントスクールが開催された特定企業さま限定コース「段取り力開発セミナー」を担当いたしました。
講師控え室でランチをいただいていたところ、上品な赤いスーツの女性が入って来られました。「外見力」で知られる大森ひとみ先生でした。雑誌などのお写真も十分にお美しい先生ですが、実物はもっと素敵!
大森先生が「CEOブランディング(DVD付)」を出版されたと知り、購入しようとしていた矢先です。これはチャンス…とばかりに、先生がお弁当を食べられないくらい、あれこれお訊ねをし、パーソナルブランディングについてのお考えを伺いました。専門家に無料でノウハウをお聞きできるのは、役得というものです。
出版されたDVDは男性エグゼクティブ向けなので、ぜひ、女性向けも出してくださいとお願いをしたところ、女性経営者はもとより弁護士さん、通訳の方などからのコンサルティングのご依頼も多いとか。
働く女性の装いは意外に難しく、TPOに合わせてどのようなスーツを選んだらよいかなどについて、情報提供をいただきました。
いちばん心に残ったのは、「外見力とは、”中身”をいかに効果的に伝えるか」であり、中身があることが前提のことでした。「外見力」という言葉からは「張りボテの奨め」のような印象を受けていたのも正直なところでしたが、中身があってこその外見力とお考えであることが分かり、大森先生のファンになりました。
大森先生、お食事中に失礼いたしました。ありがとうございました。
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昨日6月2日、キャリアカウンセリング協会特別セミナー「スローキャリアのすすめ」に参加、慶応義塾大学大学院教授 高橋俊介先生の余談たっぷり、笑いいっぱいのご講演を楽しみました。
開口いちばんに「ゆっくり働くという意味ではないんです」と高橋先生。スローキャリアとは「目的合理性、上昇志向、見た目の効率性、計画と実行との分離という産業化社会のパラダイムを、キャリアの世界に持ち込むことへのアンチテーゼ」とのことです。
高橋先生は、1999年に米国で発表された「プランドハプンスタンス理論」を日本でおそらく初めて、著書「キャリアショック」(2000年)で紹介されました。プランドハプンスタンス理論とは「キャリアは偶然の出来事、予期せぬ出来事に対し、最善を尽くし対応することを積み重ねることで形成される」というキャリア形成モデルのひとつ。
その理論の紹介者だけあって、「目標」「夢」「志」という言葉が大っきらい!と言い放って笑いを誘う高橋先生。
私は志に生き、夢を育み、夢へのマイルストーン目標を掲げるのが大好き! ちょっとばかり居心地の悪い想いで拝聴しておりましたら、「日々の仕事は何のためにやっているか、何が目的か意識し、圭っ買うてきに行うことも重要」「キャリア形成において、夢、ヴィジョン、方向性をもつのはOk」とおっしゃっる。これは、「長期のビジョンはアバウトに、短期の計画は明確に」という私の持論と一致します。
ともあれ、お話が進むにつれ、スローキャリアという考え方はチクセント・ミハイのフロー理論に近いように聴こえてきました。
フローとは、そのときの取り組みに完全に没入、集中し、時を忘れるほどめり込み、そのプロセスが楽しくてかつ創造的な精神状態です。高橋先生のスローキャリアとは「目の前の仕事にはまる」ことであり、仕事そのものを楽しみながら、キャリア形成をめざすという考え方です。
それぞれプロセスでの忘我といえるような境地を歓迎しており、動機づけの理論がベースにあって、やる気と動機の関係を重くみています。
高橋先生によれば、「動機にドライブされて能力を発揮している時は、ストレスを感じにくくはまりやすい、それがその人の勝負能力となる」のだそうです。勝負能力開発は「新しいやり方、新しい課題、新しい仕事に常にチャレンジして、それに気付き開発すること」とか。確かに、新しい仕事は困難があるものの、自分の新しい可能性を拓いてくれます。
自論である「長期のビジョンはアバウトに、短期の目標は明確に」に加えて、「いまの仕事にはまろう!」という標語を加えることにした高橋先生の「スローキャリアのすすめ」でした。
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Tags: キャリア, キャリアカウンセリング
プロ講師には、受講者、参加者の学びと成長を促すための関わりが求められます。その関わりのあれこれをセミナーコミュニケーションと呼ぶならば、セミナーコミュニケーションの要といえるのが質問です。
受講者に対する質問、受講者からの質問・・・。質問とは、受講者との信頼関係を築き、学びを促すために欠かせない関わりといえます。そこで、弊社プロ講師養成スクールでは下記のセミナーを企画し、開催をいたしました。
質問力を強化する!
セミナーコミュニケーション
講師:梅本和比己先生 (㈱チーム医療 代表取締役)
日時:2009年 5月17日(日)
会場:ダイテックサカエ会議室 (名古屋市中区栄)
講師の梅本さんは株式会社サンタフェNLPトレーナという立場で活躍されており、著書「苦手意識は捨てられる NLP脳トレーニング」で知られる優れたコミュニケーター、カウンセラーでもあります。
梅本さんのカウンセリングやセミナーにおける体験談を中心とした講義、実践的なワークで構成されたプログラムは10:00に始まり、18:30閉講予定のところ19:00まで延長。長時間にも関わらず、受講生の皆さまのテンションは切れることなく、気持ちのよい緊張感にあふれた、濃密度の時間が積み重ねられました。
セミナー冒頭で紹介された、故国谷誠朗先生の「気づきとは、自分の中におこりつつある過程を内省的に理解すること」という奥行きある言葉どおり、たくさんの今ここでの気づきがあり、それを味わう1日となりました。
たった一言の質問が人の知情意に働きかけ、人を動かし変えていく可能性の素晴らしさ、難しさ、怖さを痛感した1日でもありました。
私たちはプロフェッショナルな講師として、自らの気づきに敏感であり、学習者の気づきに敏感であり、質問をはじめとするあらゆる関わりによって、お互いの気づきを促し合える関係を築けるよう、つねに真摯に自らの在り様を見つめていたいものです。
セミナーで起こった気づきのエピソードやディテールについては、受講者の皆さまの自己開示に委ね、このセミナーレポートの成長を楽しみましょう。
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参考図書: ゲシュタルト・セラピー ~自己への対話~
著: ジェームス・オールダム トニー・キー イゴール・ヤーロ・スタラック
訳: 岡野嘉宏訳 発行: 社会産業教育研修所発行 取扱い:チーム医療
Tags: セミナーコミュニケーション, プロ講師, プロ講師養成, プロ講師養成スクール, 気づき, 講師, 講師養成, 質問力
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